物流センター内作業は、顧客への納品のために行われている活動ですから、そこで第一に求められるのは「作業品質」です。限りなくミスをゼロに近づけることが必要です。さらに、その作業が効率的に行われていることももちろん必要です。 ところで、一般に、物流センター内作業というと、多くの物流担当者が「今の作業方法や人員配置には結構ムダがあるのではないか」、「もっと違ったうまいやり方があるのかもしれない」という不安を持っているようです。このような不安は、同時に、荷主から物流センター業務を受託している物流事業者においてもあるといって過言ではないと思います。 そこで、物流センターの作業を抜本的に見直したいという思いが生まれてきます。そのようなニーズがおありの場合、是非一度「物流センターの総点検」を行うことをお勧めします。「物流ABC」という可視化のための原価計算を導入することが有効です。 物流ABCは、作業別に原価を計算する技法ですが、この計算にあたっては作業時間測定を行います。この時間を使って物流センター内作業の妥当性をチェックするのです。無駄な作業の時間の抽出や無駄なコストの計算ができます。また、日々の作業量に応じた適正な人員配置を計画することもできます。 一度、物流センターを全面的に見直してみたいとお考えならば、物流ABCの導入がもっとも効果が大きいと当社では確信しています。